2015年に簿記2級と3級を大原に通い取得しました。
その後、独学で約9ヶ月間かけ2016年11月におこなわれた第144回、日商簿記1級に合格しました。
簿記に出会うまでは経理で働いた経験もなく、商業高校の出身でもありません。
社会人として働き始め5年が経ったころ簿記を知り、3級・2級・1級と全て一発で合格することができました。
数学が得意だったわけでもない私がなぜ簿記1級に合格できたかのかと考えた時、3級での勉強を大切にできたからだと思います。
「簿記の本質は3級に詰まっている」
簿記を勉強中の人、簿記に興味を持っている人に簿記3級の大切さを知ってもらいたくて記事を書きました。
この記事の目次
簿記3級がなぜ軽視されるのか
「3級のレベルじゃ役にたたない」
「履歴書に書いてもアピールにならない」
「誰でも受かる資格」
など簿記3級への社会の評価ってこんなもの。
簿記に出会った当初の私もそうでした。
周りから3級を取得する意味あるの?と言われました。
就職や受験で簿記3級が役に立つかと聞かれれば
「無いよりはマシ、でも役には立たないことが多い」が本音です。
スゴイねと評価されることもなく、頑張ったねと言ってくれるのは身内くらいです。
しかし2級や1級などこれからの簿記の勉強や会計の道に役に立ちますかと聞かれれば
絶対に役に立つ!3級での知識はこれからの勉強をスムーズにしてくれる!
と声を大にして言えます。
3級をおろそかにすると2級でつまずく
3級の合格率は50%に近いです。(近年では40%~50%の間を推移)
あまり勉強しなくても受かる人がいるのも事実です。
しかし3級と2級のレベルは大きく違います。
近年の2級の合格率の平均は約24%
平成28年に試験内容が大きく改正され、いっきに難易度があがりました。
2019年2月におこなわれた第151回の試験では合格率12.7%です。
3級を受験する人は2級合格を視野にいれて勉強する人が多いはず。
だからこそ、2級合格につなげたいのであれば3級をおろそかにしては絶対にダメです!!
その理由は2級のテキスト(商業簿記)は、3級を勉強した前提で書かれている部分も多いです。
ちょっとした言葉の意味や、説明は3級で詳しく説明されていても2級のテキストではサラッと書かれていることがあります。
とくに簿記を初めて勉強する人は3級から勉強すると2級にスムーズに移行できます。
私は3級の勉強後すぐに2級の勉強を開始しました。
テキストを見て、これ3級でも見たなぁと重なる部分がでてくると急に2級に親しみやすさを感じました。
そういう気持ちのハードルを下げる効果もあるのだと思います。
勉強する習慣をどれだけ身につけられたかも重要
3級の知識がどれだけ身についたかも大切ですが、勉強する習慣をどれだけ身につけられたかも重要です。
勉強を習慣化するのって一番むずかしいですよね。
しかも2級は、3級に比べ2倍以上の勉強時間が必要になります。
しかし、その勉強時間を確保することができずに合格レベルまで達しない人が多いです。
簿記に向いてなかったとか理解力がなくて受からなかったではなく、理解するまでに必要な時間を十分に確保できずに不合格というのが現実です。
習慣化できていないものだから、その後も勉強を継続できずに簿記から離れていく人が多いのです・・・
自分が思っているより勉強していない
例えば目安として100時間の勉強が必要と言われ、実際に100時間している人は少ないです。
テレビを見ながらや携帯をいじりながらの「ながら勉強」で勉強した気になっているだけ。
ストップウォッチで測って勉強してみると思っているより勉強している時間って短いもの。
私も1級を受験したときに、毎日カレンダーに何時間勉強したか記録していました。
試験が終わったあと、私の中では800時間以上勉強に費やした気持ちでした。
この記事を書くにあたって時間を集計してみたら約530時間。。。
苦しい時間て長く感じるんでしょうね。
それくらい自分が思っているより勉強していないものです。
簿記3級を勉強する心構え
合格率が高いからといって簡単に理解できると思ってはいけません。
簿記未経験の人にとっては、簿記の考え方に慣れるのが最初は大変です。
はじめは聞き慣れない言葉ばかりで覚えることが多いのを覚悟してください。
貸借対照表(たいしゃくたいしょうひょう)とか損益計算書(そんえきけいさんしょ)とか借方(かりかた)、貸方(かしかた)など読み方すら合っているか不安な漢字が並びます。
「右側」「左側」じゃだめなの?
どうして貸借(左右)一致するの?などなど細かい疑問もでてくるかもしれません。
私も簿記というものに慣れるまで苦労しました。
きっと勉強しはじめは、3級ってこんなに難しかったの?と驚くはずです。
難しいわけではなく、頭が慣れていないだけです。
簿記はお金の流れを記録するためのルールです。 まずは脳を慣らしましょう。
簿記の本質は3級に詰まっているのです。